俺の場所

今日のバイトは初めての外勤先だったのだけど、朝の通勤ラッシュに巻き込まれて遅刻寸前だった。何事も余裕を持った時間配分が大切である。
午後から大学に戻ったのだけれど、やることと言えば論文を読むことくらい。とりあえず集中して論文を読む環境を作るために、実験室の片隅に自分の常駐スペースを確保した。実は僕の研究室には大学院生用の個人机というものがない。大きな共有の机がいくつかあって、空いている場所に座ってパソコンをいじったり、論文を読んだり、新聞を読んだりしているのだ。共有の机なので、パソコンでネットをするにも周りの人の目が気になって仕方がない。ましてや昼寝をしようと思ったらそんな共有机で寝るのはさすがに気がひけるので、必然的に人目のつかないスペースにあるソファの競争率が跳ね上がる。それはともかく、僕はそういう人目のあるところでは集中して本を読んだり勉強したりできない性格なので(意外と神経質)、普段人気の少ない実験室の片隅に自分のスペースを作ることにしたのである。実験助手さんも「どうぞどうぞ」と許してくれたし、ま、いいよね。
そんなことをしていたら実験助手さんが細胞培養を教えてくれるというのでお勉強した。ピペットマンなんて懐かしいなあ。実験助手さんの言っていることはほとんど分からなかったけど、雰囲気は何となく分かった。ついでに「サルでも分かる細胞培養」的な教科書を貸してもらった。これで分からなかったらどうしよう。サル以下ということか。